高槻市の子どものSOSを、必要な専門職につなぐ仕組みはどうなっている?―保健審議会で質問しました

先日の保健審議会で、学校における子どもの相談・支援体制について質問しました。
私がこれまで議会で繰り返し取り上げてきたテーマの一つが、いじめや不登校など、子どもが抱える課題への早期支援です。
問題が深刻になってから対応するのではなく、小さな変化やSOSを早い段階で把握し、その子に必要な専門職へ適切なタイミングでつなぐ。
その仕組みがとても重要だと考えています。
スクールソーシャルワーカーの関わりが増え、課題好転率も向上
これまでの議会質問では、スクールソーシャルワーカー(SSW)についても取り上げてきました。
SSWは、福祉の専門的な立場から、子ども本人だけではなく、その子を取り巻く家庭環境などにも働きかけ、学校・家庭・医療・福祉・行政などをつなぐ役割を担う専門職です。
高槻市では、SSWの年間活動回数について、
・20日~41日の学校 6校 → 13校
・42日~83日の学校 3校 → 13校
へと増加。
課題好転率についても、
28.1% → 40.1%へ向上したと伺っています。
もちろん数字だけで支援のすべてを評価することはできませんが、こうした結果からも、子どもが抱える課題に対して、必要な専門職が継続的に関わることの重要性がうかがえます。
今回気になった「スクールカウンセラー緊急派遣193時間」
今回の保健審議会の資料を見ると、スクールカウンセラー(SC)は小中学校全校への通常配置とは別に、令和7年度に193時間の緊急派遣が行われていました。
そこで気になったのが、
「緊急時、SCとSSWはどう使い分けられ、どう連携しているのだろう?」
ということです。
スクールカウンセラーは心理の専門職。
スクールソーシャルワーカーは福祉の専門職。
でも、実際の子どもの困りごとは、そんなにきれいに分けられるものではありません。
例えば、SCが子どもの話を聞く中で、背景に家庭環境や福祉的な課題が見えてくることもあるでしょう。
逆に、SSWが家庭への支援を行う中で、子どもへの心理的なケアが必要だと分かることもあると思います。
そこで審議会では、
① SCは、どのような課題に対して、どこまでの支援を担う専門職として位置づけられているのか。
② 緊急の支援が必要な場合、SCとSSWのどちらが関わるのか。両者が必要な場合、誰がどのように判断し、どのような流れで連携するのか。
この2点を質問しました。
市からの回答
教育指導課からは、書面で回答がありました。
SCについては、心理の専門家として、児童生徒へのカウンセリング、情報収集・見立て、教員や保護者への助言・援助を行う。
SSWについては、福祉の専門家として、児童生徒や保護者のニーズを把握し、目標や支援計画を立て、関係機関との連携・調整などを行う、とのことでした。
また、緊急の支援が必要なケースでは、必要に応じてSCやSSWなどの専門家、関係機関が連携し、心理・福祉などの支援を行うとの回答でした。
連携については、
学校が課題を把握 → 校内で情報共有 → 必要に応じて児童生徒・保護者へSC・SSWの役割を説明 → 相談者の同意 → 面談や専門職との連携
という流れが示されました。
私がもう少し確認したかったこと
今回、回答は書面での返却となり、担当課も審議会の場にはいなかったため、残念ながらその場で追加質問をすることはできませんでした。
回答によって基本的な役割や流れは確認できました。
一方で、私がもう少し知りたかったのは、実際の現場で、その「必要に応じて」を誰が、どのように判断しているのかという部分です。
例えば、最初は「学校に行きづらい」という相談だったとしても、その背景には、
子ども自身の心理的な問題、友人関係、家庭環境、経済的な問題、発達上の課題など、いくつもの要因が重なっていることがあります。
最初から「これは心理」「これは福祉」と分けられるとは限りません。
だからこそ私は、
最初にどこへ相談したかによって、その後の支援が変わってしまわない仕組み
が大切だと考えています。
SCにつながった子に福祉的な支援が必要ならSSWへ。
SSWが関わっている子に心理的な支援が必要ならSCへ。
そして必要なら、両者が一緒に関わる。
専門職を配置することだけではなく、専門職同士がつながり、子どもを必要な支援へつないでいく仕組みが実際に機能しているかまで見ていきたいと思います。
いじめも、不登校も、子どもが限界まで苦しくなってから支援につなぐのでは遅いことがあります。
困りきってからではなく、もっと早く。
小さなSOSを見逃さず、その子に必要な人へつなげられる学校の支援体制になっているのか。
今回確認しきれなかった点についても、引き続き9月の議会の一般質問で確認していきたいと思います。
ご意見・ご感想があれば西村ゆみ公式ラインまでお寄せ下さい。



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