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執筆者の写真西村ゆみ

令和6年9月議会 不登校問題に対する予防対策について<継続質問>

更新日:9月20日

こんにちは

9月議会が終了しました。


みんなに優しい街をつくりたい私の政策に基づき3点質問を致しました。


1 不登校問題に対する予防対策について(継続質問)

2 学級閉鎖における児童受け入れ対応について(継続質問)

3 学童の公平性について


いずれも「子どもの環境」についての要望でした。


私はこの「子どもの環境」を守るために諦めずにいろんな角度から 継続してきた結果です。


3月議会の内容はこちら

6月議会の内容はこちら


<私の質問>


令和6年、3月議会にて、不登校を発生させないための取り組みについて質問をしました。


それは、不登校になるまでの期間、子供がSOSを出している間に気づき、予防の対策が必

要だと考えたからです。


その際、高槻市では平成28年、29年度に不登校を発生させないための魅力ある学校づ

くりにおける取り組みを行ったと答弁を頂きました。


この答弁を受けまして令和6年6月議会にて不登校を発生させない魅力的な学校づくりを

目指し、教職員の働き方改革について質問をしました。


この質問を行った背景には、子供たちを支える先生のたちの業務は増える一方、アンケー

トを行い、先生と授業時間以外で話す時間は、たった5分が6割を占めている結果から、

先生の本来の仕事である子供たちとコミュニケーションをとることが少なくなっている現

状がみえたからです。


3月議会でもお伝えしましたが、文科省令和2年度不登校児童生徒の実態把握に関する調

査報告書から、子供たちは不登校の兆候から不登校になるまで1か月から半年ほどの期間

があるとされています。学習面や友人関係に関する課題を自覚し、事前にSOSを出してい

ます。教育現場にてSOSを出している間に先生が子供たちの変化に気づくコミュニケーシ

ョンが求められます。


6月議会では、一部の業務改善ではなく、組織体制にて改革する必要があること、そのためには、「こどもと向き合う先生にしかできない仕事」と「チーム体制を組むことでほかの人がサポートできる仕事」を組織として明確にわけて考えたほうがいいと要望をお伝えするに終わりました。


現在、先生の労働環境における業務過多の問題は社会問題となっており、教員不足に拍車

がかかっています。


2022年6月21日、日本財団ジャーナルの「全ては子どもたちの未来のため。教師の過重労働、教師不足と向き合う現役教師たち」記事によると、大阪府の小学校で働く松下さんの言葉に、


「とにかく業務量が多すぎて、時間が足りません。教師になって19年経ちますが、所定の

休憩時間である45分を丸々取れたことは1度もないですね。いつも業務に追われています。本当は子どもたちと休み時間に遊んだり、話を聞いたりしたいのに、そんな時間はなか

なか取れません。十分なコミュニケーションが取れていなのです」


と述べています。


子供たちのことを考えたいけれど、時間がないのです。


先生が本来の業務である、こどもともっと向き合う仕事をするためには、教員免許がなく

ともチーム体制を組めばできる仕事を引き受けてくれる方々が必要です。


それは、6月議会でもお伝えしましたが、学習補助員のような存在の方々です。


現在、高槻市では、学校活動をサポートする制度は2つあります。1つ目は、小中学校生

の教育活動を支援する学生が行うスクールサポーター制度。2つ目は、本の読み聞かせ、

部活動の支援、花壇の手入れなど、地域の住民がサポートする学校教育活動サポーターの

2つの制度があります。


前者の学生サポーター制度は教育指導課が担当、後者の学校教育活動サポーターは教育総

務課が担当しており、どちらも登録制によるボランティアです。


現在、何人の登録者数がいるのか?事前にお聞きしましたところ、59校の小中学校のう

ち、学生サポーターの登録者数は15名、学校教育活動サポーターは約2000名の登録

者数でした。


もっとこの制度を発展させるために予算を増やし、地域のボランティア、手伝ってくれる

人員を増やし、学校現場にて子供たちのために力を発揮してもらえる仕組みを考えていき

ませんか?


先生たちはオーバーワークで心が疲弊していきます。先生たちの心の疲弊は、最終的にス

トレスとなり一番弱いこどもたちが受け止めることになります。


結果、こどもたちのSOSは見落とされてしまいます。


だからこそ、授業準備等を勤務時間中にできる時間をいかに確保するか?先生だけで解決

するのではなく、学校の活動をサポートして下さる方々の力が求められています。


例えば、今登録されている約2000人の学校教育活動サポーターを1クラスに3名サポ

ーターとして支援に入ることで、より一人一人のお子さんと丁寧にかかわることが可能と

なります。


または、約2000人のサポーターが、各学校10名づつ先生が授業準備等を勤務時間中

にできるよう事務作業の補助に入ることで、本来の子供たちと向き合う時間に時間を使う

ことができます。


教員だからこそできる仕事に専念できる環境を整えていきませんか?


そこで質問です。

現在、学生サポーター15名、学校教育活動サポーター約2000名の登録者数がいます

が、具体的な役割と令和5年度の実績について教えて下さい。また導入後、どのような効

果があったのかを教えて下さい


<市の答弁>


学生サポーターについては、「学校問題解決チーム」として、いじめや問題行動などの解決に向けた学校の取組を支援するため、授業への入り込み支援や個別の学習支援等を行います。

令和5年度は、小学校8校、中学校3校に、23人の学生サポーターを、延べ428回派遣いたしました。 学生サポーターを派遣する際には、指導主事や学校教育専門員を派遣することに加え、豊富な教育経験を有するスーパーバイザーによる助言を得ることにより、児童生徒が落ち着いて授業を受けることができるようになるなど、学校における生徒指導体制の再構築につながったと考えています。

次に、学校教育活動サポーターについては、地域の方や保護者等にサポーターとして登録してもらい、授業中や放課後等の学習や、学校行事、部活動、環境整備など、学校運営に必要な様々な支援を行っていただいています。令和5年度の活動人数は1,267人、延べ活動回数は16.12 6回でした。 多くの方が学校運営に関わっていただくことで、地域と連携・協働した学校づくりが推進できているものと考えています。


<私の質問2>

学生サポーターと学校教育活動サポーターの役割は学校の教員の業務を直接的に補助する

役割でないことが分かりました。現在、文部科学省は教員が業務を円滑に実施できるよう

、教員の補助的な業務を助ける教員業務支援員の制度があります。大阪市は平成31年度

から、摂津市、吹田市と近隣北摂都市で活用されています。この制度の活用は助成金が2

分の1でます。なぜ教員業務支援員の活用をしないのでしょうか?


<市の答弁>


本市においては、これまで、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカー、校区学校司書、読書活動協力員、特別支援教育支援員、不登校等支援員など、多様な専門性や経験をもつ人材の配置・充実に努めてまいりました。各学校においては、校長のリーダーシップのもと、教職員と支援スタッフが連携・分担することにより、課題の解決を図るとともに、教員が子どもと向き合う時間を確保し、学習指導や生徒指導の充実を図っているところです。 教員業務支援員の配置については、これまでからも検討を進めているところであり、今後も、様々な人材の効果的な配置や活用に向けて、引き続き取り組んでまいります。


<私の意見・要望>


先生たちの業務を一度、見える化しませんか?


働き方改革の基本は、現在の業務内容の棚卸から始まります。先生たち、現場ではとても

子供思いです。


だからこそ、「あれも子供のため、これも子供のため」とビルトアンドビルトを続け、労働時間内ではとうてい収まらない仕事量を抱えてしまいました。


本当に「教師」しかできない仕事は何か?

他のサポートスタッフが代替できる仕事とは何か?


担任の先生が最も価値のある仕事に専念できる業務に専念できるよう見える化をお願いし

ます。


では先生が最も価値ある仕事とは何か?


それは子供と共有する時間です。


「子供をよく見て気づく、察する、異変に気付く」には授業時間だけでなく、それ以外の

時間もまた共有して見続けていなければこどものSOSに気づくことはできません。


子どもたちはしんどさを隠します。出来るだけ大人や同級生にバレないようにします。意

識して子供をみて、関係を気づくためには見る時間が足りません。


先生だけではありません。子供もまた先生たちをよく見ています。


私は小学校2年生の時、転校してきたことをきっかけに、いじめにあい学校に行けない時

期がありました。結果、高学年になった時、いじめられないように嫌われないよう、女の

子のグループに頑張って入って仲良くみせていました。


小学校6年生の時の担任の先生が私の行動に気づいてくれ、「気を使って話さなくていい

んだよ」と声をかけてくれました。


「この先生は私のことをちゃんと見てくれている。分かってくれようとしている。」と思ったことを、昨日のように覚えています。


日頃から子供の変化を見ていないと言えない言葉だと思いました。


SOSに先生が気づいてくれたことで、学校が安心できる場所に変わりました。


当時の出来事から30年がすぎた現在、先生の「子供たちのために」の思いは変わらない

と思います。


しかしながら今の業務量をこなしたまま、授業以外に先生と話をする時間がたった5分の

子供たちにとって、先生たちはよく見てくれている、理解しようとしてくれると思ってい

る存在なのでしょうか?


ぜひ本来の先生しかできない仕事に専念できる環境づくりをお願いできないでしょうか?


教育委員会・管理職であっても、ベテラン教員であっても、若年の教員であっても、未来

の教員・未来の学校や児童生徒に対して責任があります


「このままの業務量で、先生たちのやる気で頑張り続けるとどうなるのか?」という課題

に対してきちんと向き合っていくことが今現場にいる私たちの責任であると考えねばなり

ません。


もちろん不登校はいろんな要因で発生するため、解決する魔法の杖は存在していません。


しかしながら教育現場にて先生たちが子供をみる時間を増やしていくことで不登校の予防

はできると私は信じています。


教員業務支援員の検討をお願い申し上げます。


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3月議会から継続して訴え続けること半年、サポーター増員に関して検討頂ける前向きな回答でした!


皆さんの声を集めています。





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