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9月議会<継続質問>学級閉鎖注意報

  • 執筆者の写真: 西村ゆみ
    西村ゆみ
  • 9月29日
  • 読了時間: 5分

質問③ 学級閉鎖注における児童受け入れ対応について <継続質問>


私の質問


令和5年12月議会から継続して質問しております、学級閉鎖における市の対応についてです。


「明日から3日間、学級閉鎖となります」


突然届くこの通知を前に、保護者はまず「うちの子は感染していないか」「仕事や介護の予定はどう調整すればいいのか」と瞬時に考え、強い不安を抱きます。


その不安は、やがて生活全体に広がり、家庭にも職場にも影響を及ぼします。


令和6年度の学級閉鎖は、小学校で41校・183クラス、中学校で14校・47クラスにのぼり、最も多かったのは12月でした。


これだけの規模を見れば、学級閉鎖は一部の家庭の問題ではなく、市全体の子育て世帯にとって現実的な課題であることが分かります。


だからこそ私は、令和6年6月議会で「もうすぐ学級閉鎖になるかもしれません」と事前に学級閉鎖注意報を出す仕組みを提案しました。


閉鎖になるかもしれない、と少しでも早く知ることで、保護者は心構えを持ち、前もって仕事や家庭の準備を進めることができます。


その準備の時間こそが、保護者に安心をもたらすのです。


また、過去に100名近い保護者を対象にアンケートを実施したところ、9割以上が「注意報のような黄色信号を出してほしい」と回答されました。


市民の切実な声としても、この仕組みが求められていることが明らかです。


そして今、この取り組みは全国的に注目され始めています。


令和7年2月には日本教育新聞で「学級閉鎖注意報」が取り上げられ、翌3月議会では長崎市でも代表質問があり、前向きに研究したいとの答弁がありました。


高槻市だけの課題ではなく、全国的な課題として議論が広がっているのです。


すぐに全校での導入は容易ではありません。


しかし、欠席率など既存のデータを活用すれば、新たな大きな費用や人員をかけずに、モデル校や一部の校区から試行することは可能だと考えます。


そこで伺います。


学級閉鎖注意報をまずは一部の学校で実施していただくことを市として検討するお考えはありますか?


実際の運用を通じて、保護者や学校現場の反応、制度上の課題を検証しながら改善を重ねていくことで、安全かつ効果的な仕組みへと育てることができます。


高槻市はこれまでも医療や健康の分野で充実した取り組みを重ねてきました。


その流れを踏まえ、学校現場においても、子どもと家庭の安心を支える仕組みとして学級閉鎖注意報を検討していただきたいと考えます。


<市の答弁>


学級閉鎖に関するご質問にご答弁申し上げます。 これまでの答弁と重複いたしますが、学級閉鎖は、緊急的・臨時的に決定するため、家庭への影響も大きいことから、決定後は速やかに保護者へ通知するよう努めているところです。 学級閉鎖になるかもしれないという不確かな情報の発出は、児童生徒や保護者にとって混乱を招くおそれがあり、かつ、学校の業務過多につながる可能性があると認識しており、試行的に導入することは考えておりません。


<私の2問目の質問>


学級閉鎖は、明日から3日間といった形で突然前日に決まることが多く、保護者にとって仕事や家庭の予定に大きな影響を及ぼします。


もし事前に注意喚起があれば、仕事の調整や預け先の確保などを前もって準備することができます。その安心感は「子育てしやすいまち」という印象につながり、高槻市が子育て世代にとって暮らしやすいと感じる大きな要素となるでしょう。


一方で、不確かな情報が混乱を招く恐れや、学校の業務負担が増える懸念があることも理

解しています。


しかし、制度導入の可否を議論する前に、まず保護者がどのように感じているのか、現場の先生方がどう受け止めているのか、そしてどの程度のニーズがあるのかを把握することは、市として大きな負担なくできるはずです。


そこで伺います。


学級閉鎖に伴う保護者の困りごとや、事前情報の必要性について、市民アンケートや聞き取り調査などで把握するお考えはありませんか。


<市の答 弁>


学級閉鎖に関する2問目にご答弁申し上げます。


繰り返しになりますが、学級閉鎖になるかもしれないという不確かな情報の発出は、児童生徒や保護者にとって混乱を招くおそれがあり、かつ、学校の業務過多につながる可能性があるため実施は考えておりません。そのためアンケート等の実施の予定もございませんが、引き続き、児童生徒及びその保護者に対し、十分な食事や睡眠をとることや、室内のこまめな換気、手洗いやうがいの励行など、感染予防対策を呼び掛けてまいります。


<最後の要望>

日本教育新聞掲載を機に、各市町村の議員からの問い合わせが複数あります。高槻市が市民の声を聞こうともしないのは残念でなりません。


**********************************


突然「明日から学級閉鎖です」と言われたら・・・仕事や介護の予定、どう調整しますか?


多くの保護者が不安を抱えるこの課題。


私は1年以上前から声をあげてきました。


でも市の答えは「混乱を招く」のみ。


アンケート調査さえ行わない姿勢に、とても残念に感じます。


市民の声に耳を傾け、安心につながる仕組みを

一緒につくっていきたいと思います。


ご意見・感想は公式ラインよりお願いします


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