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執筆者の写真西村ゆみ

全国視覚障害者将棋大会に視察へ

更新日:2023年12月6日

こんにちは


11月18日に全国視覚障害者将棋大会が東京で開催されることをしまして、

「将棋の街、高槻」としていろんな視点で考えてみたく視察へ行ってきました!!!


全国視覚障害者将棋大会は今年で45回目を迎える歴史ある大会です。


あまり知られてませんが、視覚障害者と将棋の歴史は日本に将棋が伝わった平安時代の頃から将棋を指していた記録があります。


9月議会で一般質問の際にお伝えした通り、江戸時代には盲目の棋士・石田検校が生み出した戦法が今もあります。→9月に一般質問した内容はこちら


これまで全国各地で開催され、私の地元である加古川市でも過去に実施されていました。ちなみに高槻同様、加古川市も「将棋の街」を掲げています。

(なぜか私、将棋にご縁がある街に住んでおります)


審判長はプロ棋士の方々で、藤井総太さんの師匠である杉本昌隆さんのお名前もありました。


今年の審判長は竹内雄悟さん(5段)

高槻市の小学校に指導をするとのことで、ご縁を感じました!!



視覚障害者の将棋は頭の中に将棋盤を想定して、棋譜を記憶しながら対局する方法が基本です。


娘を育てているからよく分かりますが視覚障害の方、すぐにメモをとれない、確認できないことから、記憶力に優れている方が非常に多い印象を受けます。


駒が動いた位置を示すため対局する人が自ら声に出しながら指していきます。



視覚障害者用の将棋盤と駒です。升木の線が盛り上がっているため手で触ってどこにあるか分かり、また、駒が動かないようになっています。


どの駒なのか?手で触って分かるように駒の底に点字のようにストーンが埋め込まれています。シールだと取れてしまうとのこと!




弱視の方が分かりやすいよう黒い色の将棋盤もありました。


視覚障害者団体連合の理事である後藤英信さんが、盲人将棋について詳しく教えてくれました。


「将棋というボードゲームは頭脳の勝負。たとえ目が不自由でも考える力さえあれば良いのです。視覚障害者用に工夫された将棋盤と駒があれば健常者ともハンデなしで勝負ができます」


昭和初期では、関澄伯理七段、時田慶三郎七段、現在では西本馨四段(2012年にお亡くなりになったそうです)が盲人のプロ棋士でいました。


将棋コミック、「月下の棋士」にも盲人棋士が登場します。


さらに詳しくはTBSRADIOさんの記事を発見→こちら


ちなみに娘は学校でお友達と休み時間にオセロをしているようです。


オセロも盲人用オセロがあり、将棋と同じように動かないように淵があり、白と黒は触れば分かるようになっています!


勝ち負けも大事ですが、それよりもやりとりを通じてのコミュニケーションが楽しいようです。


障害の有無問わず「平等に戦ったり遊んだりできる」価値の尊さを、障害のある娘をもって改めて感じました。


将棋が多様性の象徴になってほしい、そして高槻でも全国視覚障害者将棋大会が開催されるよう政策提言していきたいと思います。




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