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9月議会一般質問①通学時の制服着用について

  • 執筆者の写真: 西村ゆみ
    西村ゆみ
  • 9月28日
  • 読了時間: 5分

更新日:10月2日

9月議会が終わりました。


①通学時の制服着用について


<私の質問>


高槻市内には18の中学校があり、いずれの学校にも制服が定められています。ただし、その着用の扱いについては学校ごとに異なります。


制服は、家庭の経済的負担を軽減し、服装の違いによる不公平をなくすとともに、秩序を保ち、学校に所属するアイデンティティを育む目的で導入されてきました。


しかし現状では、制服の運用方針が学校によって大きく分かれています。通学時の着用を推奨にとどめる学校がある一方で、制服を着用しなければ授業参加を認めていませんと明記している学校もあります。


授業参加を認めていませんは、本来、風紀を著しく乱す行為や授業妨害といった重大な場合に限られるべきです。単に通学時に制服を着ていないことを理由に、子どもの学ぶ権利を制限してよいのでしょうか。


このような差異は、子どもになぜ自分の学校だけと不公平感を抱かせると同時に、ブレザー着用を強制されることへの不満にもつながります。また保護者にとっても「高い費用を払って購入した制服がほとんど着用されなかった」という不満を生んでいます。


私学であれば家庭の選択で学校を決められますが、公立は校区によって進学先が決まります。にもかかわらず、校区によって制服の取り扱いが大きく異なることは、子どもや保護者の納得感を損なう要因となっています。


近年、企業でもクールビズなど季節や状況に応じた柔軟な服装が認められるようになっています。にもかかわらず、小中学校では、制服の取り扱いが学校ごとに異なり、さらに校長の異動によって方針が揺れているのが現状です。子どもの安全や学びを損なわず、かつ時代に即した運用を検討すべき時期ではないでしょうか。


そこで教育委員会に伺います。高槻市として、制服にどのような理念を込め、どのように位置づけているのか。市としての基本的な考え方をお聞かせください。


<市の答弁>


学校教育においては、制服の着用など、社会規範の遵守や、マナー、他者との関係で成立するTPOについて指導を行うことが重要であるとともに、様々な家庭背景のある児童生


徒が、等しく、安心して学ぶことができるよう、環境を整えることも必要であると考えています。制服など、通学時や学校生活における服装などのきまりについては、児童生徒が健全な生活を送り、よりよく成長・発達していくために、社会通念上合理的と定められる範囲において、校長が定めるものであります。


<2問目の質問>


制服を着用するか否かのルールは校長の裁量によるとのご答弁でした。

それでは校長が異動するたびに制服の取扱いが変わってしまいます。

では、その裁量はどのような基準や手順に基づいて行使されているのでしょうか。

市や教育委員会として、一定の方針やガイドラインを示しているのか、お聞かせください。

加えて、学校ごとに運用が異なる現状について、市としてどのように認識しているのか伺います。


<市の答弁>


学校の制服の取扱いについては、教育に責任を負う校長の権限において定めるものであり、各学校において適切に対応しているものと考えています。 学校ごとに、きまり等が異なるということについては、各学校がそれぞれの教育目標や、学校や地域の状況等を踏まえて定めているものと認識しています。 また、制服等の学校生活を送る上でのきまりについては、校長が恣意的に決めるものではなく、児童生徒や保護者等の意見も聞きながら、教育的合理性や社会通念を踏まえて見直しや改善を行っています。また、社会や児童生徒を取り巻く環境や、時代の変化に応じて変わっていくものであり、その責務を担っているのが校長であると考えています。 教育委員会としましては、引き続き、社会環境の変化に対応し、制服の購入が保護者の経済的負担が過重にならないようにすることや、児童生徒がきまりの意義を理解し、自主的に守ることができるよう、各学校に、必要に応じて指導助言をしてまいります。


<最後の要望>


等しく、平等である環境整備は市の方針のもと各校長が運営していると私も認識しています。


それにもかかわらず、私が「市立中学として平等ではな状況」を質問しているのに対し、ご答弁は「平等である」と述べられたことは大変残念です。


また、市としての方針をうかがったのに、答弁では、「校長が決めている」という現場の実施の説明にとどまったことも同様に大変残念です。


私の手元にある資料には「ブレザーを着ずにポロシャツの上からカーディガンを着た状態だけでの登下校や授業参加は認めていません」と明記されています。


答弁調整の中では「誤解を招く表現だったかもしれない」「本当に伝えたかったことは着用してくださいという意味だった」と説明を受けました。


私自身の理解の誤りかと思い、知人10人に読んで確認してもらったところ、全員が「登校時にブレザーを着ないと授業参加ができない」と受け止めました。


また、事前に市内4校へ電話で確認したところ、登下校時の制服に対する考え方は学校によって異なり、「校長が決める」との説明でした。


では、校長が「私服でよい」と言えば、その校区では突然、私服登校になるのかと尋ねると、「その可能性もある」との回答でした。


このように、校長の異動や方針によって制服の扱いが大きく揺れる状況は、子どもや保護者に不安や不信感を与えかねません。


そこで、市として最低限の基準やガイドラインを示し、学校間で大きな差が生じないようにする必要があるのではないでしょうか。


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同じ公立中学校なのに、校区によって制服のルールが違う、子どもや保護者にとって納得できる状況でしょうか?


校長が異動するたびに方針が変わるような状況では、子どもたちも保護者も不安に振り回されてしまいます。


 ある学校の配布資料に「ブレザーを着用しないと授業に参加できない」と明記されている事実は、多くの保護者を深く不安にさせたに違いありません。


行政の言葉が、市民の「安心」ではなく「不安」を生んでしまっては本末転倒です。  

公立は校区を選べません。制服に対する統一したビジョンや明確なガイドラインが私は求められると思います。 


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