お母さん、お父さんたちに元気になってほしいー岐阜市「エール」で響いた言葉
- 西村ゆみ

- 10月30日
- 読了時間: 2分
先日、福祉企業委員会にて、岐阜市にある子ども・若者総合支援センター「エール」を視察しました。

ここでは0〜20歳までの子ども・若者を対象に、保健・福祉・教育を一体化したワンストップ支援が行われています。
取り組みの特徴
乳幼児から不登校・若者まで切れ目のない「5係体制」
24時間365日つながるホットダイヤルや虐待専用ダイヤル
健診から就学までの継続支援と、親子教室・個別指導による準備サポート
不登校や若者には「安心できる居場所」と就労支援
教育・心理・福祉など125名の専門職が在籍、廃校を活用した広い環境と心理支援設備
私が実感したこと
相談件数は12年で倍増し、早期支援が保護者の受容や子どもの安定に直結しているそうです。不登校支援でも改善率が高く、社会参加につながっていました。
「安心できる居場所があること」
「早くから支えてもらえること」
この2つが、子どもと家族にとってどれほど大切かを改めて実感しました。
心に残った言葉
説明してくださった課長さんの「お母さん、お父さんたちに元気になってもらいたい」という言葉に、とても共感しました。
私自身、全盲の子どもを産んだときに、相談できる場所がなく孤立した経験があります。
「どこに相談したらいいのか?」――その答えがあるだけで、子育ての中で「寄りかかれる安心感」は計り知れないものです。
そして、私はこれまで一般質問でも一貫して「総合相談窓口の設置」を訴えてきました。
その仕組みが「エール」には実際に存在し、現場で力強く動いていることに強く心を打たれました。
高槻市での可能性
岐阜市は政令指定都市であり、条件は高槻市(中核市)とは違います。
高槻市は中核市なので、児童相談所の一次保護や強い権限は持っていません。
そのため「エール」の仕組みを丸ごと真似するのは難しいですが、二次的支援や総合相談窓口の設置なら十分可能です。
子どもや家庭が「困ったときに迷わずつながれる環境」を、私たちの地域でも実現していきたいと強く感じました。
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