視覚障害者の定期通院について 同行援護受給者証
- blind85
- 2023年7月4日
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高槻市民の方から相談がありました。
その内容は、「高槻に住んでいる視覚障害の方が定期通院をするには、同行援護の受給者証では通えない」というものでした。
私自身は、2年前に同行援護従事者養成研修(一般過程)を受けガイドヘルパーの資格を持っております。
その際の同行援護のテキストに(詳しくはこちらのテキスト)「通院」項目があったことからそんなことはないはずと思い、高槻市に問い合わせをしてみました。
すると、高槻市在住の視覚障害の方は、定期通院をするには別途、「通院等介助」の受給者証が必要であることが分かりました。
通院等介助のサービスを受けるには「介護認定が要介護1~5に該当していること」と「ケアマネージャーが必要と考えてケアプランに組み込まれていること」が条件となります。
さらに、通院等介助サービスのガイドヘルパーさんは同行援護養成課程研修だけでなく、ホームヘルパーの資格も取得しなければなりません。
同行援護のガイドヘルパーさんの人手不足は深刻化している中で、ホームヘルパーの資格を持った資格の人となるとさらに人手不足・・・・が現状です。
私に相談をして下さった方が「目が見えないだけでみんな動けるし歩けます。ただ情報提供だけしてほしいから同行援護のガイドヘルパーさんにお願いしたい。遊びに行った帰りに病院に行きたい」と強くおっしゃっています。
では、他市はどうなのでしょうか?
大阪府の中核市7市、その他、北摂含めて8市に電話をかけ調査をしました。
結果としてすべての市で
「視覚障害の方は、同行援護の受給者で病院に行けます」との回答が得られました。
つまり、高槻市は大阪府の中で唯一(まだ町まで聞いてませんが)、同行援護の受給者証を使って定期通院できない可能性が高いです。
高槻市に確認しますと、同行援護は本来、余暇に使うのが目的であり、頻繁に病院に行くとなると本来使うべきはずの余暇の時間が減るよねという理由で受給者証を分けているとのこと。 しかし先ほど書いたように、人手不足なことから、同行援護のみ実施している事業所では、地域の相談支援員さんから、「定期通院の病院で利用したい視覚障害者がいるけどヘルパーさんいますか?」と問い合わせがあっても、ホームヘルパーの資格がないのでお断りしている状況なようです。
他市在住の方は、同行援護の受給者証だけで定期通院可能なのに、高槻市の人だけは別途介護認定必要なくとも受給者証の受給が必要な現状。
なぜ高槻市だけ定期通院が同行援護の受給者証で認められないのでしょうか?
本当に自分も目が悪くなった時、どう思うのでしょうか?
今後、調査をしていきたいと思います。
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